
○ 永野 大吾(ながの・だいご/名前のみ変更可)
俺。
お茶目で立派な男というのが自分の評価なのだが、他の奴がどう考えているのかは知らないし興味も無い。
実家は田舎にあるのだが、今は大学に通うために寮暮らしをしている。
その寮は、瑞樹さんの店である「Sky」と同じ町にある。
夏休みの最中に寮から放り出されてしまった俺だけど、従姉の瑞樹さんが経営している「Sky」が同じ町に無かったらとおもうとゾッとする。
今頃は、実家の旅館で奴隷のようにこき使われているに違いないからな。
○ そら
自称メイド。
瑞樹さんの家に住む事になり、寝泊りする事となる部屋で荷物を整理していたときに見つけた人形がコイツ。
人形だったこいつに向かって「そら」と呼びかけた事がきっかけで目覚めたらしいのだが、それだけの理由でコイツはメイドをしているとは思えない事が時々ある。
それが何なのかは分からないけど、少なくとも、俺とそらは初対面では無いような気がする。
メイドとしての仕事っぷりは賞賛に値する。トレードマークでもあるエプロンドレス(メイド服)は現実離れした格好であるけど、本人曰く「メイドとしてのポリシー」なのだそうだ。
○ 浅野 瑞樹(あさの・みずき)
5歳年上の従姉。夫である飛鳥さんは他界している。
その心の強さ、優しさは昔から彼女を知っている俺の折紙付きで、亡くなった飛鳥さんの姪であるゆうみちゃんを養いながら、喫茶店「Sky」を盛り立てている。
根は真面目なんだけど、時々何を考えているのか分からない事があるのが、魅力であり欠点かも。子供のような悪戯心を今でも持っていて、特に俺に対して意地悪をしたり、驚かせたりしてくるような人だ。
しかしそれは人を和ませたり慰める為の仕業であるのがほとんどで、俺は事ある度に瑞樹さんという、人の大きさを思い知らされている。
○ 浅野 ゆうみ(あさの・ゆうみ)
飛鳥さんの弟に当たる人の娘。つまり、瑞樹さんの姪。
つまり瑞樹さんとは血の繋がりは無いのだけど、この2人は親子の関係に匹敵する絆があると思う。
ゆうみちゃんの両親は現在行方不明。父親の家庭内暴力により母親とは離婚、残された父親も本物の娘であるゆうみちゃんを捨てて、何処かに行方を眩ましてしまったらしい。
ゆうみちゃんの心の傷は大きい。赤の他人である俺を極端に恐れ、最初はまともに話す事さえできなかった。
俺はこの子の笑顔が大好きだ。たまにしか見られないけど、何だかホッとするんだよ。
○ 麻績村 綾(おみむら・あや)
大学の同級生。ただし、面識は顔と名前を知っているだけだった。
学校では話をした事すら無かったから、正直言って、こんな性格だなんて知りもしなかった。乱暴で、勝手で、すぐ怒る。それに何かと俺を干渉してくる。
そりゃ俺の不注意で麻績村のトイレやシャワー中にドアを開けたのは悪いと思ってる。でも、それだけの事で仕打ちをしているようにも思えないのだが。
好きになってくれとは言わないから、せめて普通に話ができたらなと思うんだけど……